「じゃあさ!萌佳に、ひとつお願いがあるんだけどさ〜」
『え?』
お願い?
て、展開早いな…
「これなんだけど」
ミヤさんはそういって、スマホの画面を見せてきた。
『誕生日パーティー…?』
玲花さんも画面を覗きこんだ。
「えーなに?楽しそうじゃん!」
「俺の親戚…あ、ほら、別荘の持ち主!
すげー金持ちなんだけどさ、
そこの一人息子の誕生日パーティーを開くらしいんだよね」
へえ〜
お金持ちってほんとにそういうのやるんだ。
ドラマの中だけだとおもってた。
『で、なんであたしが?』
知り合いでもなんでもないけど。
「なんでも、同世代の女の子を集めたいらしいんだよね」
「え、ミヤさんそれってもしかして…」
ミヤさんが玲花さんの言葉にうなずいた。
「簡単に言えば、お見合い的な?」
お見合い…
パーティーで、お見合い!?
しかもそれ、全然知らないひとを集めてやるってことだよね!?
