絶賛、彼女募集中。




沈黙。





どのぐらい続いたのだろう。



さすがにちょっと気まずくなって、なにか話しかけようと考えた



そのとき…




『…ふぇっ』


それはそれは間抜けな声が出た。



だって、

チャラ男サンがあたしの肩に寄りかかってきたから………





『あ、あのっ、奏…さん?』



どうしようどうしようどうしよう!!!


やっぱり、そういう雰囲気になっちゃうのこれ!?



これははっきり言って逃げるしか…!




『あったしは…そうい…つもりじゃなくて…ごめ…なさ………い?』


ん???




静かにしてみると…

寝息?



チャラ男サン…寝てる?




あたしは急に全身の力が抜けた。

なんだ、寝てんのかよぅ……



もしかして、バイト後とかだったのかな。

疲れてるときに巻き込んで申し訳なかったな…



あたしはチャラ男サンの顔を少し覗きこんだ。

うん、改めて見てもイケメンだなぁ…


ちょっと、このまま寝させてあげよう。




20分くらい経って、チャラ男サンは目を覚ました。


「ん………わっ!ごめん寝てた!!」


『おはようございます』


「今何時?うわーほんとごめん…」

そう言いながら立ち上がる。



「早く準備するわ」


『え?準備?』


「出かける準備」


出かける???