「…いいっすよ」
しかもいいのかよ!!!
「いいなぁ、萌佳〜」
結花がつぶやいた。
いや、代われるものなら代わりたいよ…
「じゃあね、萌佳ちゃーん!」
みんな次々と駅の方向へ歩き出した。
酔ってるセンパイたちも引きずられながら帰っていく。
「奏〜二次会行こうぜ〜!!」
テンションの高いひとがチャラ男サンに絡んでいる。
チャラ男サンはあたしのほうをちらっと見た。
『あ!い、いいですよ!ひとりで帰りますから!』
よかった!一緒に帰らなくて済む!
チャラ男さんは少し考えてから
「いや、この子の子守りしないとだから、今日は遠慮しとくわ」
…子守り?
とうとうみんな帰ってしまい、チャラ男サンとふたりきりになった。
