この道を通る度に、その症状は発作的に起こった。糸の切れた風船のように、心のコントロールが一瞬切れるのだ。
この表現の出来ない孤独感を、血族の血のせいだと思っていた。森の道を走りながら、私はこれも運命なのかと自分をなじった。運命などというものが本当に有るのなら、今の自分を呪わしく思っているのは、まさしくこの私自身だろう。自分の存在がこの世に在る事さえ憎んでいるのだから。
この表現の出来ない孤独感を、血族の血のせいだと思っていた。森の道を走りながら、私はこれも運命なのかと自分をなじった。運命などというものが本当に有るのなら、今の自分を呪わしく思っているのは、まさしくこの私自身だろう。自分の存在がこの世に在る事さえ憎んでいるのだから。
