【日野 春樹side】 バタン… 相川が倒れるところを目撃してしまった。 その瞬間、静まる運動場。 「……っ!」 体育教師も走るが、それより先に俺は相川に駆け寄る。 「大丈夫か?」 「……ぅ…」 苦しそうに唸る相川。 くそっ、しっかりしろよ。 スッと、相川の頭の下と膝の下に手を入れ持ち上げる。 「先生、保健室に連れてきますね。」 「あぁ、頼む。」 コイツの身体はすごく軽くて、少し驚いてしまった。