「それに、私はコイツが嫌いなの。抱きしめ合うなんて想像するだけで吐き気がする。 だから誤解しないでね、そういうの迷惑。私はコイツが大っ嫌いなんだから。」 笑顔でそう言い切るとクラスは静まり返る。 その代わり、隣で座っていた性悪男が立ち上がる。 そうそう、アンタも言ってよね、私が嫌いって。 そうすれば……終わるんだから。 「なぁ……」 そう言って私を見る性悪男。 目で頷くと性悪男は不機嫌そうに口を開いた。