「えぇ、未來だけは味方だと思ってたのに!」



なんてやつだ、こんな男の肩をもつなんて。



「え?私はイケメンの味方だよ?」



未來がそう言うと勝ち誇った顔をする性悪男。



「残念だったね、イケメンでも美人でもない奈津ちゃん。」



そう言って頬に手を添えられる。



「うっさい!ちゃん付けするな!」



バシッと手を振り払うとまわりから悲鳴が聞こえた。



え。やば。



そう思った時には遅かった。



もう、私たちはとっくのまえから注目の的だったらしい。