「わかったか?性悪は直せば見る目を変えてもらえるんだよ。少しのことでいいやつとか思ってもらえんの。」




それを私にやってくれたのか、日野くんは。って、だますなんて最低っ!




「だけどブスはどうだよ。偽れないぜ?」



「めっ、メイクがあるもん!」



美しく見せるためにメイクがあるんだし。



「あぁ、メイクか。確かにあれはこえーよな。だいぶ変わるし。

ま、ブスはブスだけどな。」



鼻で笑う性悪男。




「っ、最低!ブスの力舐めんな!」



「知るか、ブス。興味ねーよ。」



くそむっかつく!!!




「とにかくっ、他の女子たちはアンタに夢中かもしれないけどね、

私はアンタのことなんて絶対好きにならない。アンタなんて大っ嫌いなんだから!性悪男!」




そう叫んで私は逃げるように教室を出て行った。