どうしよ、何か喋らなきゃ。



そう思ってると、木に囲まれた道になる。



あ……ここは……



私と日野くんが初めて出会った場所だ。



つまり、日野くんが降ってきたところ。



「ねぇ、日野くん、私たちってここで会ったんだよね。」



私がそう言うと日野くんは苦笑いをした。



「そうだったな、確か俺があの木にいて…」




左手側の木を指す日野くん。




「出会い最悪だったよね。日野くんブスブスうるさいし。」




「まぁ、俺は思ったことしか言わないからな。」




よかった、なんとか会話が出来た。