「お前はブスだ。」



そう言って立ち上がる日野くん。



「んなことわかってるって。」



自分でブスだと認めないわけない。日野くんは正しい。少し悲しいけど。




「…だけど俺には、世界一可愛くみえる。」




「は⁉︎ 」



私の頬を手で包む日野くん。



何言ってんの?いつもの日野くんじゃない。



「一般的にみたら、普通にブスだけど、俺にはそのブスさえ可愛くみえる。」




「さっきからブスブスうるさい。」




赤くなる顔を誤魔化すようにそう言う。



すると日野くんはニヤリと笑って私の耳元に口を近づける。