「相川さんだってもう日野くんのこと……」



「今は好きじゃなくてもいい。もう一度、好きになってもらうよう努力するだけだから。」




俺がそう言うと山本は唇を噛みしめた。



「っ……なにそれ。もういいわ。一生相川さんに振り向いてもらえなければいいのに。じゃあね。」




山本はそう言って走り去っていった。




これで……一件落着かな。




明日…絶対相川に気持ちを伝える。



そう決めて俺は帰路へと着いた。