【日野 春樹side】




次の日。




「日野くん、少しいいかな。」




昼休み、七瀬に話しかけられる。




「なんだよ。」




「ここじゃなんだから、空き教室行こうか。」




連れてこられたのは相川に振られた空き教室。




七瀬は空き教室に入るとドアを閉めた。




そして、


ーーパシッ


頬を殴られた。





「は?おまえ、なにする…」



他の男がやったら確実に切れてた。だって、急に殴られるんだぞ?



切れなかったのは相手が七瀬……爽やか王子だから。



暴力なんて絶対振るわないやつだからびびった。