「まぁ、俺もお前のこと好きじゃないから別にいいけどな。」 違う。今すぐ否定しろ。 そう思うけど、足はこいつから離れたいばかり。 「っ……」 最低だ、俺。 好きなのに、傷つけるとか。 でもアイツには俺よりいい奴がたくさんいる。 「くそっ……」 自分で突き放したのに、アイツが誰かと付き合うとか考えると死にそうなくらい胸が締め付けられる。 もう嫌だ。こんな自分、捨てちまいたい。 グッと唇を噛み締めて教室への道のりを歩くのだった。