「ひ、日野くん、一緒に帰ろ。」



「あぁ、いいけど。」




そして帰り道。



誘わなきゃ。遊びに行くってこと。



「日野くん!」



「ん?なに。」



バクバクと心臓がうるさい。



断られたらどうしよう。いや、断られる確率の方が多いよね……



「あの、えっと…夏休み一緒に遊ばない?」



思い切っていうと日野くんはフッと笑った。



「行ってやってもいいけど?」



なっ、なにそのツンデレみたいなのは!もしかして日野くん、ツンデレ属性?



「上からすぎるわ!!」



「だって俺上だし。」




私を見下すように見る日野くん。



「は⁉︎ 私の方が上だわ!」



「……行かなくてもいいけど?」



「ごめんなさい!」




いつか……このムカつく性悪男に勝てる日は来るのだろうか。