そして、お昼休みになるとなぜか、日野くんに群がる女子たちは少なくなっていた。



ってか、いなくなっていた。




「やっとみんなも日野くんの最低さに気づいたんだね。」



さすがは、性悪。すぐバレるよね〜。



上機嫌でそう言うと、未來はため息をついた。



「んなわけないでしょ。周りを見てみなって。」



未来にそう言われ、周りを見ると、女子たちは遠目で日野くんのことを見ていた。



「えっ、なんで見てんの?まだ騙されてんの?バカなの?女子たち。

ってか、なんで近づかないのよ。」



一定の距離を保ってるのか、日野くんに近づこうとしない女子たち。



一番近いのは…隣の席でお弁当を食べてる私と、その前の席に座ってる未來かな。