レオは気を取り直して 途中で投げ出していた魔導書を解き始めました
レオ「あれ?ここ、どうするんだ…?」
?「そこはね、こうすんの。」
レオ「あ、ありが… え?」
(今…この人が…?)
?「へー、結構古い魔導書だね。」
レオ「………古くて悪かったですね。」
?「いや、魔導書っていうのは本当は古い方が希少価値が高いんだよ。」
レオ「そ、そうなんですか…?」
?「魔界って紀元前の事って本当に解明されてないことがほとんどだから古ければ古いほど希少価値が上がっていくんだよ。」
レオ「……物知りなんですね。」
?「あー、本読むの好きだからかもね。」
レオ「………レオ。」
?「ん?」
レオ「名前、レオといいます。」
?「……………。」
レオ(あれ…? 俺、変なこと言ったかな…?)
?「………ミスティア。」
レオ「え?」
ミスティア「名前。ミスティアっていうの。よろしく。」
レオ「ミスティアさん…。」
ミスティア「そう、変な名前でしょ。」
レオ「そんなことないです!綺麗な名前だと、俺は思います!!」
ミスティア「……ありがとう。そんなこと言われたのは初めてだよ。」
レオ「……!////」
(わ、笑った…!)
フードを深くかぶり、長めの前髪で顔はよく見えませんでしたが
その時その人は確かに笑っていたのです