あれから数週間………



レオは今 寝台特急ムーンナイトの中で 魔導書を解いていました


この列車が向かっている先は 国内最高峰の魔法の学び舎・国立フィオーレ魔法学園


そこでレオは 念願の魔法の勉強が出来るのです。




レオ「待っていてね…おばあちゃん、母さん……


立派な魔法使いになって喜ばしてあげるから…!」




そこへ____




《ガタンっ!》




レオ「!?」


?「あー、悪いけどしばらくここに居させてね。」


レオ「え!?」


フードを被ったマントの人物が突如として入ってきました。


レオ「な、何なんですか!?」


?「あ、お礼はこんだけでいい?」



と レオの目の前に置かれたのは小袋



レオ「こ、これは…?」


?「とりあえず100ゴールド。それだけじゃやっぱ足りない?」


レオ「100ゴールドォ!?」



1ゴールドとは日本円にして100円ほど(100ゴールド=1万円)


今まで多くて5ゴールドしか貰ったことしかないレオにとって とてつもない金額でした



?「よし、行ったかな…? いやぁ…ごめんね?結構頑張られたもので。」


レオ「……………。」


?「……おーい?」


レオ「……はっ! あ、あなたは誰ですか!ていうかいきなり入ってきて何なんですか!!」


?「まあまあ、落ち着きたまえ。 あ、紅茶飲む?」


レオ「あ、いただきま…じゃなくて!!」


?「そういえば名前聞いてなかったね。名前は?」


レオ「どこの誰かもわからない人物に 名乗る名前はありません。」


?「あーそう、じゃあいいや。」




「「……………。」」




レオ「あの、いつまでここにいらっしゃるつもりなんですか…?」


?「んー、次の駅に着くまで?」


レオ「はぁ!? 次の駅着くの明日の朝ですよ!?」


?「そうだね。」


レオ「それまで ずっとここにいるつもりなんですか!?」


?「そうなるね。」


レオ「はぁ……。」


?「ねぇ、クッキー持ってない?」


レオ「持ってません。」


?「あーそう。」



レオ(なんて自由な人なんだ…。)



この世に これほどまでに自由な人が居るなんて…


レオは呆れて ものも言えませんでした