そんな ある日のこと____
祖母「レオー、少しいいかしら?」
レオ「うん! なに?おばあちゃん。」
祖母「……レオ、昔 魔法使いになりたいって言ってたわよね?」
レオ「!? む、昔のことだよ!今はおばあちゃん達と一緒にここで暮らして行くのが夢だよ?」
祖母「……本当にそうかい?私はね、レオに嘘つかれてまで一緒には居たくないよ。」
レオ「! おばあちゃん…。」
祖母「私にとってレオはね、希望なのよ?
これから光り輝く未来の希望。
だから、自分の夢を 全力で追いかけなさい。
その姿を見た人はきっと あなたから沢山の勇気や希望をもらえる。
そんな人になりなさい。」
レオ「…っ……!」
レオの翠の瞳から一粒の涙が___
レオ「……おばあちゃんっ…俺っ、魔法使いになりたいっ…そして…世界中旅してっ…色んな物を見てみたいっ…!」
祖母「……そう、 あなたのしたいようにしなさい。」
レオ「……でも…おばあちゃん達は…。」
祖母「私たちなんて どうにでもなるわよ。
だって、今までだって そうして生きてきたのだから。」
レオ「………。」
祖母「そうだわレオ、あなたに招待状が届いていたわよ。」
レオ「招待状……?」
祖母「はい。」
レオ「!!? こ、国立フィオーレ魔法学園入学招待状…!?」
この時 レオが握った招待状は 冒険への切符でした______