ここは、北西部にある 田舎町・マウリヤ。



辺り一帯は畑で 主に農家が集まる町。


だだっ広いが、何もない。


あると言えば 広大な自然と かかしぐらいなもの。


そんな 田舎町に住む少年…そう、彼こそが この物語の主人公・レオ マッカーサーなのです。



レオ「よし、こんなものかな…。」



祖父は レオが産まれる 遥か昔に亡くなり


父は 雪山に迷い込み 遭難して未だに行方知れず


母は 心臓が弱く


祖母は 腰を壊し とても農作業なんて出来ない



レオは若くして 農家の道を進むことを 余儀なくされていました。



そんなレオの ちょっとした 楽しみは 父が残した魔導書を 読み解くことでした。


※魔導書とは※
魔法がかけられた 本である。
解読魔法を 使い読み解いていく という仕組み。



レオ「へぇ~…メィリーは夢を選んだんだぁ…。

いいなぁ!俺も夢を追いかけれたら……。


!!! ダメダメ!母さんたちを見殺しにするようなこと、できないよ!!」



そう、彼には 夢がありました。


それは 立派な魔法使いになること。


そして いずれは、世界中を旅する ことでした。



レオ「………やめよう。

母さんたちを苦しめるわけには行かない。」



レオはこの時、夢を諦めようとしていました。