春になる前の、去年の冬。
       手を伸ばすことも近付くことさえ許されない。
          近づけば飛んでいってしまう。





     木をくわえて戻ってきた彼は、せっせと巣作りを始めた。
        雨の日も、風の日も休むことなく働いて、
         子供が産まれる子育てに奮闘する。
           その姿はどこか誇らしげ