透明人間

「圭…さん??」



ハッと我に帰ると、ティムが俺を心配そうに見詰めていた。



「大丈夫…ですか??」


「あぁ!!全然平気!!実は俺、自殺志願者だったんだ!!死ねてせいせいしたぜ!!ハハハッ!!」



別に強がりなんかじゃない。

だって俺、本当に本当にずっと死にたかったんだから。



期待をかける親。

上辺だけの友達。

思いやりのない先生。

つまらない日常。

汚い世の中。

冴えない自分。



全部全部嫌になってたんだ。



全部投げ出したかったんだ。