一応初対面だから、俺もあまり失礼なことは言えない。



小突いてくるティムの肘をやんわりとどけて、引きつった愛想笑いを浮かべながら言った。



「いやいや、分かりませんよ~。ホント、誰なんですかぁ。」



ティムは恥ずかしそうに、

「“迎えに来た”って言ったでしょ~!!」

と叫んだ。



いやいや、マジ意味分からんし。


“迎えに来た”っていうのがヒントなのか??



「もー…仕方ないなぁ…。」

俺が本当に分かっていないと気付いたのだろう、ティムはついに口を開いた。