学校に行くと既に政成たちがきていた。
「お、来た来た。」
とはいっているものの、声が強ばっている。やはり怖いのだろう。
「まず疑問点があります。カギ、どうするの!中に入らなきゃでしょ?」
どうみてもひらきませんよ、っていうか実際に開かないし~。
「大丈夫。窓のカギを開けてるから。もうすぐ直樹が来るんじゃないかな。」
カチャ。
「ほい、完了。」
さすが直樹ですね。
「さて、あと30秒で0よ。」
私達って来たの、めっちゃぎりぎりやん。
とかおもったら、もう5秒前だった。
「3,2,1。」
「じゃ、私達は3階の東側にいくね。」
がんばろ。そういうと歌羽と和也は行ってしまった。
「じゃ、俺たちは東側に行くからな。2階の。」
「健闘を祈ってるよー!」
そして実麗と直樹も行ってしまった。
「とりあえず3階の西側にいこうぜ。」
そして西側の家庭科室の前まで到着。扉に手をかけたその時。
「もーいーかーい。」
と声がきこえた。
「言うか?」
「うん。」
「せーの、」
「「もーいーよ、」」
そういったとたん、LINEがきた。
『かくれんぼ』というグループトークが。え、私いつの間に入ったの。
しかもグループ人数は7で、今かくれんぼをしている私、実麗、歌羽、政成、直樹、和也と情報人という人が入っていた。
とりあえず開いてみると、
『鬼は一階の多目的室周辺にいます。』
と書いてある。つまり、もう始まったてことか。じゃ、皆隠れたんだね。
「今のところは皆大丈夫そうだな。」
横をみると、政成も『かくれんぼ』をみていた。
「1階の東側には誰もいないよね。」
「ああ。」
多目的室は東側にあるから、皆大丈夫。
「どこに隠れる?」
「そこの棚の中に入っとこうぜ。」
「そだね。」
隠れたところでまた『かくれんぼ』がきた。今度は歌羽からだ。
『一階東側誰かいる?』
心配してくれてるみたい。私達は三階の西側家庭科室にいるよ。と送っておいた。
実麗たちからは2階の東側音楽室ときていた。まぁ、油断はできないけど、大丈夫そう。歌羽は三階の東側2‐1ときていた。うん。大丈夫そう。でもこれ、鬼に見つからずに背中をタッチして終わらせなきゃいけないんでしょ?…じゃぁ、鬼の近くにいた方が?でも…どうすればいいかわからない。