on tha big tree

うん、まずい

____

私は桜の木が連なる長い坂を走っていた

(もう!めざましくんが悪い!
 鳴っても10分で止まってしまうの!
 どうして!!?)

…単なる奴当たりである



「ッハァ…どうしっよっ…ハァ」

全力で走ってきたのはいいがもちろんのことながら
校門は閉まっていた

小説のように飛び越える…なんてことはできないし


校門前で呼吸を整えながらどこか入れるところがないか
きょろきょろしていた