on tha big tree

それは大きな木の根元にある
人一人がぎりぎり通れる穴だった

今日は運がいいのか悪いのか
分からないが取り敢えずうれしかった


「うんしょっと」
小柄な私は通り抜けることが出来た

その先には大きな木があり
近くで見るとさらに大きく見えた


やっぱり大きいな~

と思っているとふとおかしなものが目に入った

「…ん?髪の、毛?」

そう、緑の葉がたくさんある木の枝のところに
明らかにおかしい真っ黒の髪の毛がファサファサと

風になびいていたのだ