廊下を渡り、自分のクラスに戻る途中。
ユイが走ってくる。


『ユイちゃんじゃん!』

『あ、リオちゃん…』

『ねえ、最近調子はどう?』

『…調子って?』



『だーかーらー、いじめられてる親友に迷惑かけられてどんな気分?』

『最…悪に決まってる…』

『フッ、頑張って。』




『ごめん時間ない…』

ユイが角の時計を見つめて言った。

『ああ呼び出しでしょ、頑張れ~』



他人事なの。
当たり前~!