赤黒いバラ

結局、私の趣味で近くの神社にやって来た。

神社とかお寺とか雰囲気が好き。

斗真ともデートすると言えば、近くの神社だったっけ。

「渋い趣味だね。」

先生は一言そう言って、この神社のできた由来など書いてある看板を見ていた。

神社に来るなんて思ってなかったから、ヒールは歩きづらい。

歩くことに苦戦していると、先生がやって来た。

「ここって、すごく古い神社なんだね。恋愛に効くみたいだよ。」

恋愛…。

ついていると言うのか、ついてないって言うのか…

「そんな靴で来るからだよ。腕掴まってな。少しは楽でしょ。」

女の子の扱いに慣れてるわね…。

私は先生の腕をつかみ神社を満喫した。