赤黒いバラ

「そっかー。全部か…。手取り足取りみっちり教えてやるからな!!」

う…。やっぱり頼まなきゃ良かった。

と思ったときには遅かった。

「だから、先生彼女出来ないんですよ。」

精神攻撃には精神攻撃で答える。

「あのなぁ…。」

先生は呆れていた。

教室についたて後は、授業のように黒板を使ったりして物理を教えてもらった。

「こんな感じでどう?」

私は目から鱗とはこの事なんだ。と思うほど、理解ができた。

「すごい分かりやすかったです…!あーあ。先生物理の担当になってよ!!」

「俺数学の先生として来てるけど、塾でバイトしてたときは理科を教えてたんだぞ。一番教えてるのは理科なんだよなー。なんか、懐かしかった。」

先生はそう言って笑った。