「だから…!」

志保里がキレそう。

もう言っちゃっても良いよね。

言ってしまえば楽になる気がする。

「あたしね。12月告白したんだ。というか、しちゃった。だから言ってるの。」

志保里は黙ったまま。

「先生が辞めるのはあたしのせいじゃないかって何回も思った。でも違うって言ってくれたけど信じられないし。」

「返事も聞いてる。当たり前の答えだった。分かってる答えだった。」

「そう。」

それだけ言って志保里は何も喋らなくなった。

重々しい空気のまま学校についた。

朝から気まずい…気まずすぎる…

「桜。それって他のひとにも話したの?」

いきなり志保里は私に聞いた。

「一人ね。多分わかるはず。」

「何となくね…」

それから私たちは別れた。