先生はまじまじと色紙を見ている。

感動しているのだろうか。

「あのさぁ…誰が小鳥ちゃん先生って書いたんだよ。」

そこか!

「いやぁ、仲上先生が将夜先生(ハート)って言ってるから、理由聞いたら小鳥先生なんて良いあだ名言ってたからお借りしました。」

小鳥遊先生は私だと知ると呆れていた。

「仲上先生余計なことを。でも、仲上先生のしたの名前悟なんだけど、さとるんるんって言ったら怒られるからな。」

お前らなにやってるんだよ…

「さとるんるんか…今度あったら叫んでみよう。」

「まあ、ありがとう。」

「次行くところは決まってるんですか?」

彩月が聞いた。

「実は、地元の私立に行くんだ。このまま地元に留まる気は更々ないんだが、もし、この中の誰かが教師になったら会えるかもな。」