赤黒いバラ

「おはよう。えな、桜。桜お菓子はよ。」

美結が教室につくなり第一声だった。

みんなからこんなに期待されるのには訳がある。

私は昔からの趣味がお菓子作りだ。

みんな、女子力上げるためにお菓子作ります!!

なんて言うけど料理って生きてくために必要なものじゃない。

お菓子作りなんて料理を少し応用させたものだと私は考えている。

そして、自慢じゃないがプロ並みに上手だ。

「桜のお菓子は人気だね。そうだ。小鳥遊先生のお菓子どうする?」

うっ…渡していいのだろうか…

まあ、回りに合わせないと浮くからな…

一応量は多目に作ったから問題ないけど…

「放課後行く?」

その一言で放課後行くことになった。

女子校のバレンタインは先生にも渡しちゃう大きな心