「話の途中で悪いんだが…まだ先生の話が終わってませんよ。後桜さん。何しに来たんですか。」

「忘れ物取りに来ました!」

と、ドヤ顔で言ってみたら、大きなため息をつかれてしまった。

「まあ、明日は身体測定とかだから持ち物はプリントに書かれているもの以外ありません。とりあえずこれで話は終わりです。いや。話す気無くなりました。桜さんのせいで…」

私のせいでですか。

「何でですか。まあたいていそう言ってる人は初めから何も考えてない人が多いんですって。では、リップ見つけたので帰ります!!彩月ちゃんバイバイ!」

嵐のように去っていった私。

人見知りだから本当はスッゴく緊張した。

でも、あの状況も舞台に立っている気分と同じな気がする。