赤黒いバラ

私たちは夜中の3時まで神社に入り浸った。

「ところで、神社で何お願いしたの?」

帰り道志保里が聞いてきた。

「普通に…今年も一年良い年になりますようにって。」

「小鳥遊先生は?」

「するわけないじゃん!!まだ生徒なんですよ!?」

と言うか、嫌われてるし。

「えー…。志保里ちゃんはちゃんとお願いしてやりましたよ。自分のことそっちのけで!!」

ありがたいのか迷惑なのか分からない。

「それと、小鳥遊先生に年賀…」

「出しません!!」

食いぎみに言ってやった。