赤黒いバラ

そんな話をしていたらあっという間に

一時間経った。

実験はなんの問題もなく成功。

また仕事に戻った。

「にしても、実験するだけでこんなに人くるんだね。」

普通文化祭だから、勉強なんてしたくないって来ないかと思ってた。

「まあ、実験なんてそんなに見れるものじゃないしな。堅苦しい勉強じゃなくて、実験だから楽しそう。と思って来る人も多いじゃないかな。」

そう、小鳥遊先生がまたやって来た。

「暇そうだな。俺も暇になったよ。」

どうやら先生は先程まで校内の警備をしていたそうだ。

「まあ、俺もここにいてやるから、話し相手くらいになってやらんこともない。」

心のなかでガッツポーズしてしまった。

「先生も暇人になったんだね。」

感情と反しての行動。

「桜。それは失礼。」

そう志保里が言った。

今の気持ちもこいつには筒抜けなんだろうな。

「まあ、折角だし差し入れな。」

と、志保里にも私にもペットボトルのミルクティーを渡された。

「山崎さんもどうぞ。桜のお守りが大変でしょ。」

と笑った。

お守りとはなんだお守りとは。

「ありがとうございます。いちいち買ってきたんですか?私たちのために。」

そう志保里が聞くと

「いや…茶道部のやつらに5本ほど買わされた。」