赤黒いバラ

どれくらい経っただろう…

時計を見る。

そんなに経ってない。

そんなことを繰り返していると、

「桜お疲れ様。」

と、志保里がやって来た。

さっきまで私と同じように案内人してたのだが、交代したのだろう。

良いなぁ…多人数クラス。

「すっごい眠い…。」

今すぐ寝ろと言われたら、喜んで寝れるよ。

…いつもか。

「桜はいつまで案内人してるの?」

多人数クラスだと知らないでしょうね。

少人数クラスの交代制。

「お昼の12時までかな。」

そう言うと、志保里は真顔で驚いてた。

そんなに長く案内人なんてしないものね。

志保里は桜が終わるまで話し相手になるよ。
と言ってずっといてくれた。