「ねぇちーちゃん、あの子ちゃんと食べてるのかな? 眠れてるのかな!?」 「そこかい」 「だって肌白すぎるし、細すぎるし……大丈夫かな? いきなり倒れたりとか……」 「出た出た、ことりの病気が」 いいから前向きなさい、と、ちーちゃんに耳打ちされるけど……やっぱりダメ! 見てられない! 桜舞う春。 わたし、松風ことりの高校生活は、実にハラハラドキドキなスタートとなったのです。