「オレもう、ことりナシじゃ、ねむれない……もってかえろう、かな……」


「ふぇ?! ゆ、ゆいとく……っ!」



 ……ぎゅうっ。



「……すき……」



 日曜日の、のどかな昼下がり。


 ドキドキと忙しいのは、わたしの鼓動だけ。



「うぅ、余計、眠れなくなりました……」



 すー、すー、と幸せそうな唯都くん。


 こんな近くで寝顔を見られるようになるなんて、ちょっと前までは思いもしませんでした。


 ビックリの連続だったんですから!


 唯都くんは、知らないでしょ――?