「お誘いは嬉しいけど、家帰ってやらなきゃいけないことあって……」 ペコペコ頭を下げながら、カバン片手に位置について、よーい。 「ごめんなさいぃいっ!」 「そこを何とか、茶道部に!」 「いやいや野球部に!」 「器楽部に!」 「サッカー部に!」 なんか増えた!? 逃げる。 逃げる。 逃げまくる。 振り切りたいのに! 短い足がつりそうです――! 「こうなったら……!」 思い切って、近くの教室に飛び込む。