「……あなた。誰なんですか」 「私はね、世界が見えるの。このくだらない腐った世界を操るのが大好き」 女性はポケットからナイフを取り出すと、まりえの首筋に当てた。 ひんやりと伝わる鉄の感触。 しかし、恐怖はなかった。 死んでもいい。 直樹がいないこの世なんて……。 生きてる意味ないから。 すると、女性が甲高く笑った。 何がおかしいの?