途中で蓮と合流した。




「蓮おはよ〜」




眠そうな蓮にあいさつをする。




「はよ〜って、うぉ!?駆琉!」




私の隣の駆琉に気づいて駆琉の肩を両手で掴む。




「元気そうじゃん!でも大丈夫なの?痛いとこない?」




「えっと…蓮、くん?」




そのテンションに圧倒されて、遠慮がちに名前の確認。




「そう。これが蓮。駆琉の親友だった人だよ。ちゃんと信用できる人だから。」




「これってなんだよ笑。そっか、名前もわかんないんだもんな。じゃあ改めて。葉山蓮です!よろしく。」




手を差し出すと、
駆琉も応えて握手する。




「蓮…。うん、よろしくね。」




にこっと微笑む。



私の好きな優しい笑顔。



良かった。



記憶がなくても、駆琉は駆琉だ。