誕生日か。



そう言えば私、
駆琉の誕生日知らないや。




「駆琉の誕生日って、いつ?」




「今日だよ。」




「えっ!なにも用意してない…。」




「いいの。もう貰ったから。

…今日っていう時間!ちづがいれば、プレゼントなんていらないの。」




「な、何言ってんの…。」




私の体温が急に上がりだす。




「あっ、えっと…俺、今めっちゃ恥ずかしいこと言った…?

も、もう帰るわっ。」




私も焦って、こくこくと頷く。




「気をつけてね!」




手をふって、駆琉が見えなくなるまで見送った。



その間も
上がった体温は下がらなかった。