Only Our Memory

言いたかったことを思い出して、私が話を続ける。




「たまに思い出すんだけど、私が泣いている時に、私の右側に来て小指をからませて、おまじないって言ってくれる男の子がいたの。

絶対に右側。もう大丈夫だよって。僕がいるよって。

あの子がいると落ち着くし、安心できたの。魔法にかかったみたいに。

顔も名前も思い出せないんだけど、でもすごく好きだったことは覚えてる。

大好きだった。

あ、ごめん、変な話…」




「きっとその子もちづのこと大切に思ってるよ。」




「どうして、駆琉がわかるの?」




「逆に、俺にしかわかんないもん。

だってその男の子が、



俺。」