2年生になって、このクラスの雰囲気に少し慣れてきた頃。



駆琉が私のことを

『ちづ』

って呼ぶようになった。



それから、駆琉と蓮はよくモテた。



タメはもちろん後輩にも。



教室に見に来るなんてしょっちゅう。



だから、私が2人と一緒にいるのを、よく思ってない人がたくさんいた。




『二人には釣り合わない』



だとか、



『弄んで何が楽しいの』




だとか、色々言われた。



でもいつも助けてくれたのは、駆琉と、蓮だった。




「女って恐えーな…。」




「私も女だよ?」




「そうだけど、違うの。」




なんでだろ。辛いのに、うれしいことのが多い。



二人がいるから恐くない。



安心できるから笑っていられる。