Only Our Memory

「あの、えっと…。」




会いたかったのに、聞きたいこともたくさんあったのに、

上手く言葉にならない。




「駆琉、ちづると知り合いなの?」




会話が繋がらなくて、蓮がそう聞いてくれてホッとした。二人は中1の時からの知り合いだった。




「まぁ、ちょっとね笑」




「駆琉、君…」




駆琉って言うんだ。



さっきまですごく不安で嫌だったのに、そんなの忘れるくらい嬉しかった。




「そ、早川駆琉です。駆琉でいいよ。」




「うん。じゃあ、駆琉。」




「なんか照れるな笑」




蓮と同じこと言ってる。



自分で言ったのに。




「ふふっ」




思わず、思い出し笑い。



私も前と同じこと思ってた。



また、色々喋って3人で笑って。



気づけば普通に蓮と話している自分がいた。