Only Our Memory

「何謝っ…




「昨日、駆琉のとこ行ってきた。夢なんじゃないかって思いたかった。

だって駆琉ね、綺麗な顔して眠ってるんだよ…?」




また記憶が駆け巡る。



そして止まらない涙を拭った。




「辛いんだろ。言わなくていいよ。それに、謝んのは俺の方。ごめんな?」




申し訳なさそうに頭を下げる。



そして少しずつ頭をあげながら続けた。




「で、さ。俺も駆琉に会いたいんだけど、ついて行っていい?」




「うんっ。」




と頷いて、ちょっとだけ微笑んだ。





そんな会話をしている間に、授業開始のチャイムがなってしまった。