-駆琉side-





なんで危ないと思ったんだろう。



ちづの言う通り、僕たちでは落ちても怪我をする高さではないのに。



それに、『あんな思い』って何だ?



自分の意志じゃなかったのに。



じゃあどうしてこんなにも悲しくなるんだろう。



そう思ったとき視界が揺れた。



と同時に冷たいものが頬を伝っていた。