「ここは? 」

気が付くと私は道の上にたっていた。

すこし頭が、ぼおっとする。

「ここは、あなたの学校ですよ。森本紀代乃さん」

知らない人が答えてくれた。

その人はにっこりと笑っている。

「あなたは?」

私さっきまで警察署にいたはずなのに・・。

まるで夢の中にいるみたい。

「私の名前は、守屋義文(もりやよしふみ)。こういうものです」

守屋さんはそう言って警察手帳を見せてくれた。

「私、いったい・・?」

「あなたと坂本君を狙っていた連中が、また動き出しています」

「えっ? そういえば、サトシ君は?」

私はサトシ君のことが気になった。

「坂本君は先にホテルで待っています。私は坂本君に頼まれてあなたを保護しにきました」

サトシ君・・。

「分かりました。よろしくお願いします」

状況が良く分からなかったけど、私はなぜかその人についていかなくてはいけない気がした。


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第十七話へ続く
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