うわっ、瞬哉だ!

私は、仕方なく瞬哉のほうへ行く。

「なに?」

「数学の教科書かしてくんねぇ。」

「そういえば、朝いってたね。 忘れたって。」

「だから、頼む!! かしてくれ!」

「いいけど、ちゃんとかえしてよ!」

私は、しぶしぶ数学の教科書を瞬哉にわたす。

「サンキュー!」

そう言って、瞬哉は自分のクラスに戻っていった。

私も、自分の席に戻ろう。

うー、女子の視線がこわい。