~恋に気付くとき~


やっと唇が離れたとき。


あたしは、酸欠状態になっていた。


「はぁ……っ。トールちゃんっ、なんっで…。なんで、あたしにっ、こんなことっ…するの?」


「なんで?…。そんなん理由なんかないだろ?俺が、結にキスしたくなったからした。」


はっ…………?

「トールちゃんっ、遥香先輩は?彼女いるのにっ…。」


浮気だよ、これ…。


あたしがトールちゃんの浮気相手なんてっ…。

あたし、耐えられないっ。