~恋に気付くとき~

トールちゃんが、寝ぼけて起き上がった。


メガネを外したトールちゃんを見るのは久し振りで、なんだか恥ずかしかった。

でも、髪は寝癖がついてた。

いつもは、完ぺきというほどキメてるから、何だか可愛くて、あたしは、ニヤけてしまった。

「何笑ってんだ?」


照れてるようなトールちゃんがツボにハマったみたいで、あたしは笑ってしまった。


「トールちゃんっ、なんか可愛い。」


「お前なぁっ…。」


トールちゃんが、突然あたしの腕をひいた。